本日は106回目を数える画像診断塾。
3年生~国試を控えた6年生まで、学生8と
行政書士の先生2名が参加しました。
今日は急性腹症の中でも最頻出の、虫垂炎症例特集回でした。
虫垂の話をすこし。
炎症を起こしやすく、時には腹膜炎併発や走行異常で
治療が非常に大変になってしまう、虫垂。
外科の医師は、メス入れ(最初の手術)が虫垂切除であると聞いたことがありますし、
生理機能がない臓器の代名詞のようにいわれているとも聞きました。
しかし、腸にとって良い菌を育てる牧場としての機能と、それらの倉庫としての
機能を有しており、切除してしまうと腸内細菌のバランスが
崩れてしまうとの学説も出てきています。
こじれると厄介な存在ですが、実は虫垂は陰ながら
お腹の調子を整えてくれている、大事なバランサーなのです。
腹部痛では真っ先に注目を浴びる虫垂ですが、
陰ながら支えてくれている存在に対して、
日頃の感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。
文責:杉山