2018年5月1日火曜日

【開催報告】英語で学ぶコンピュータ・サイエンス第1回

4月22日(日)にSOCKET IoMT/AI Lab Kumamotoにて、
Seattle IT Japanese Professionals (SIJP)主催による
「英語で学ぶコンピュータ・サイエンス講座」の第1回目が開催されました。

シアトルの講義会場と中継を結び、
シアトル・福岡・熊本の3拠点同時授業を行うワイズとしては初めての試みです。

画面越しに講義@シアトルに参加する子どもたち

講師はシアトルのIT企業で活躍されている今崎憲児さん。
今崎さんは熊本電波高専(現:熊本高専)を卒業されており、熊本にも所縁の深い方です。

コンピュータ・サイエンス(以下、CS)教育は世界的な流れであり、
日本では2020年に小学校段階でのプログラミング教育導入が発表されました。
一方、昨今のIT技術の発展で国境の垣根はどんどん低くなっており、
日本人にとって英語は必ずどこかでぶつかる壁のような存在になっています。

それならば、はじめから英語でCSを学び、
CSに興味を持ってもらうとともに、英語の必要性を感じて欲しいとの想いから、今回の企画は生まれました。

シアトルからの中継

熊本会場@SOCKET
講座では、事前にIT教育プラットフォームSeesawを使って、
自己紹介動画を撮影・投稿してもらいました。
照れもあって投稿は少ないんじゃないかと危惧していましたが、
どの子も堂々と撮影していて、保護者からも「楽しそうにやっていた」とのことでした。
さすがIT時代の子どもたち!

教育プラットフォームSeesaw

講義はコンピュータロジックの基礎(NOT, AND, OR)を学ぶ内容でした。
ロジックゲームの時間では、親指が立った状態=1、立っていない状態=0として、
1人が両手(または片手)を使って「AND!」「NOT!」と問題を出し、
出された側は論理演算の結果を親指を立てたりして答える、というものです。

「論理演算」と聞くと難しく感じますが、日常でもよくある考え方。
英語で進む授業に戸惑っていた子どもたちでしたが、
ゲームが始まるとすぐにピン!ときたらしく、楽しそうにやっていました。

ロジックゲームの様子

親子で実践

ゲームの様子を撮影中

画面越しにKenji先生とロジックゲーム
最後に、シアトルで活躍されているITエンジニアの皆さんへの質問コーナー。
「どうやったら海外で働けるの?」「何を勉強したらいい?」
と行った将来へ向けた質問が子どもたちから寄せられました。

英語で実施するにあたって、日本語通訳は基本的に無しでやりましょう、とした今回の講座。
私自身は英語を話せないけれどCSはわかるからどうにかなる!と思って参加し、
英語だけど何となくわかる〜楽しい!と感じました。

日本語通訳がないことに不満を感じた場面もあったかもしれませんが、
それは「英語がわかったらもっと楽しめたのに!」の裏返しだと思います。
これをきっかけに、英語やってみようかな〜と思ってもらえたなら嬉しいです。

【主催団体について】
・Seattle IT Japanese Professionals (SIJP)
https://sijp.org/

・SIJPの取り組みなどを紹介した、今崎さんエッセイ
http://www.junglecity.com/people/essay-stem-education/

・SIJPによる今回の取組みレポート
https://sijp.org/eventreport042218/

【共催団体によるレポート】
熊本会場:特定非営利活動法人くまもとLRネット
https://www.learning-square.jp/mod/forum/discuss.php?d=2080

福岡会場:Kids Code Club
http://kidscodeclub.jp/computer-science_20180422_report/